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流産手術

母にユメを預け、主人はどうしても仕事が休めなかったので、流産手術へは一人で行きました。
病院に行き、手術着に着替え、しばらく、病室で休んだ後、
前処置をするため、診察室へ行きました。
今回の妊娠経過・手術に関して、再度説明を受け、内診台へ。
前処置として、子宮口を開かせるために子宮口に棒を二本、そして、水分を含ませたガーゼを入れました。
棒がガーゼの水分を吸収し、膨らんで、それで子宮口を開かせる、というものです。

棒をいれるのは、ユメの出産の時にも経験しました。同じものかはわかりませんが。。。
そのときはなんと7本!あまりの痛さに、気分が悪くなりました。
そして、今回は、たった二本でしたが、内診台に座っているうちから気分が悪くなり、処置が済んでも、「気分が悪くて、動けません・・・」と一言。
それから気を失ってしまい、記憶がありません。
気がつくと、診察室のベッドの上でした。
先生と看護婦さんが、「○○さん!、○○さん!(私の名前)」と必死になって呼んでいました。
なんか名前呼ばれている・・・・とぼんやり目の前が見えてきた、と思ったら、また気を失いました。
実際の体は冷えて冷たくなっていたのですが、
このときは目を閉じると、とても暖かなところで、とってもきもちがよくて、きれいな景色が広がっていて、このままココにいたいなあ~って思っていました。
一瞬のうちに、自分の生命線が短いことを思い出し、あ、これで死ぬのかなあ?と思ったら、
ユメが出てきて、「あ、ユメを残したまま死ねない!」と思い、
また意識が戻りました。
看護婦さんの数が増えていて、私が気がつくと、みなさん、ホッとしていました。
このときの血圧、上が70、下が40。
急いで点滴をしたのですが、血管がなかなかういてこず、針も3回さしなおしました。
ちょっとチクッとしましたが、生きている証拠。
先生が私の目の前に指を出し、指の動きに私の目がついていけるか、手に力は入るか、など、確認をしました。

少し落ち着いてから車椅子で病室までもどり、
その後、何度か血圧をはかりましたが、いっこうに85より上がらず、
はたして手術はできるのだろうか?心配されました。

前処置で凹んでいた私は、なんでこんなときに主人がいてくれないのよ~。
無理してでも、主人に会社休んでもらって、付き添ってもらえば良かった。
強がるんじゃなかった・・・と後悔しました。

その後、麻酔担当の先生が来て、さっきまでの状況を確認し、血圧は低いけれども、
ずっとそばについていてくれる、ということ、そして、「また内診台のような手術台にのるのは抵抗があり、また気を失うかもしれない」、と伝えると、
麻酔でボーっとしてから移動させましょう、とおっしゃってくださり、
安心して手術に向かいました。

おしりに麻酔を効きやすくする筋肉注射を一本。筋肉注射ってかなり痛い。
それから手術室へ向かいました。
お腹に手を当てて、「赤ちゃん、さようなら。天国へいってね。ありがとうね。」と言いました。
普通なら、悲しくて涙を流すのでしょうが、
手術の方が心配で悲しむどころではありませんでした。

手術室で、点滴に麻酔を入れ、先生に「ボーっとしてきた?」ときかれ、
「はい、なんとなく。。。先生、眠くなったら寝ちゃっていいんですよね?」というと、
「寝てくれないと困ります(笑)」と。

その会話を最後に、それからは麻酔が効いたようで、記憶がありません。
手術室に入ったのが11時45分。
目が覚めたのは1時45分でした。
少し長い麻酔だったようです。
一度目が覚めても、まだまだボーっとしていて、寝たりない感じ。

そのとき、看護婦さんが、大きなお花を届けてくれました。
私の友人からでした。
私の体調を気遣い、面会せずに、お花を届けにきてくれたのでした。
「お大事に」という一言メッセージで
嬉し涙がポロポロ・・・。こういうの弱いのよね・・・。

今回の出来事で、私は何人かのお友達にショックを与えて、泣かせてしまいました・・・。ごめんなさい。
1月19日の日記を読んで、メールをくれた友人など、
妊婦さんの胎教にも悪いことしてしまいました。ごめんなさいね。

手術は無事終わり、翌日、子宮口につめたガーゼをとって、終わりました。

今回入院したところは、普通に出産する人たちが泊まるところでした。
このときは4人のベビーがいましたが、
ベビーの、あどけないお顔を見ながら、今度は出産で入院するからね、と胸に誓いました。

退院の時、迎えにきてくれた主人とユメを見て、ほんとに心から嬉しかったです。
やっぱり家族はいいなあ、と笑顔になった私。
気を失った私を救ってくれたユメ、どうもありがとう。
気を失った時の暖かい所は、あの世への入り口だったのかはわかりませんが、(まさか、そんなことはないと思いますが)
とにかく、ユメに救われたのは確かです。
きっと天国にいった赤ちゃんが、「ママをよろしくね」ってユメに伝言したんだろうね。

天使になった赤ちゃん、それからユメ、ママを救ってくれて、本当にどうもありがとう!


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